第92回天皇杯全日本サッカー選手権大会2回戦 横浜F・マリノスvsY.S.C.C.

第92回天皇杯全日本サッカー選手権大会2回戦、横浜F・マリノスvsY.S.C.C.。
ニッパツ三ツ沢球技場へ行ってきました。


ここ数年は9月でも、暑さを考慮してナイトゲームが組まれる。Jリーグでは。
しかし、今日は天皇杯2回戦が全てデーゲーム。アマチュアクラブが宿泊せず日帰りできる考慮や、集客も考えた結果なのかもしれない。
気温は8月に比べて落ち着いた感はあるが、湿度はまだまだ。上空はよどんだ雲があり、日が隠れればいいが、日差しがモロにくると厳しい。


対戦相手のY.S.C.C.は、横浜スポーツ&カルチャークラブの略称。横浜市をホームタウンとするアマチュアクラブ。
今年からJFLに参戦したばかりのクラブだが、17チーム中4位と大健闘。ホーム初戦は前年2位のAC長野パルセイロを苦しめる強さも見せ、マリノスはベストメンバーで臨まないとどうなるかわからない。
と思ったら、スタメンは1.5軍。ここで控えの選手に経験も積ませたいが、負けたら終わりの天皇杯で万が一があっては、取り返しが付かなくなる。
チームの先を見据えて、監督としては悩みぬいた結果のスタメンと推測する。


試合は、いきなりマリノスがピンチを迎える。
YSCCの速いプレスに、最終ラインからパスを繋ぐマリノスはバックパス。これを狙われ、GK六反勇治のパスを9番のFW(青田翔)にカットされ、あわやという場面が何度も。きっとマリノスをスカウティングして、狙っていたのだと思う。
マリノスYSCCの9番が速いなんて知らないから、油断した部分もあるのだろう。


それでも、1部リーグと3部リーグの違いは出る。
中盤でパスや1対1のところでボールを奪えるので、必然的にポゼッションは高くなる。
シュートも積極的だが、なかなか決まらない。早く決めておかないと、先制されたら何が起こるかわからない。


前半33分、一本の縦のパスから小野裕二が抜け出し、相手GKをかわしてシュート。サイドネットの内側に決まり、ゴール!1−0。
ゴール裏で応援していたが、周囲のテンションは上がらない。この先制点を喜ばないのは、サポートにならないのでは…。決めた選手って、まずサポーターの歓喜を確認して、次のモチベーションにするからね。
そもそも、相手はJFLだから大量点で勝てると思い込んでないか?サッカーの勝負ってそんなに甘くないぞ。


前半は1−0で折り返した。ハーフタイムに控えの選手がアップに出てこない。
樋口靖洋監督からは色々と指示や作戦変更があったのかもしれない。


後半7分、マリノスコーナーキック
これを中央で中町公祐が流し込むようにシュートを決め、追加点!2−0。
2−0はまだ安心できないスコア。早く3点差にして試合を決めれば、若手選手もじっくり起用できる。


後半12分、金井貢史に代えて中村俊輔を投入。
リードしている状況だが、油断をせず切り札を投入する考えは正しいと思う。
しかし、金井は納得いかない表情。バックスタンド側のタッチラインから出て、ゴール裏を通った時に悔しそうな表情を見せた。


後半21分、YSCCが左サイドからのクロスに、吉田明生ボレーシュート。これが決まって1点差に詰め寄られる。2−1。
これで試合はわからなくなってしまった。YSCCなら追いつく実力があるだけに。


後半24分、YSCC陣内の混戦からマリノスがPKを獲得。どのポイントで反則があったのか見つけられなかったが、審判がPKといえばPKだ。この直前には、明らかにYSCCが最後に触ったクリアをYSCCボールのスローインにされたのもしかりで、何が起こったからではなく、審判が下したジャッジが正しいものになるので。
これで得たPKを、マルキーニョスが左隅に決めて3−1。相手GKはシュートの方へ跳んだが、速いシュートなので止められることはなかった。


リードの状況で松本怜が投入される。ビハインドだとスペースを消されてスピードを活かせなかった松本怜も、この状況では活き活き。
後半41分には松本怜が右足で相手GKとの1対1を難なく決める。4−1。松本怜はまだプロ公式戦でゴールを決めていなくて、ケーブルテレビ番組のインタビューでも決めたいと言っていただけに嬉しい初ゴール。これからはJリーグでも決めてくれるでしょう。


3点差にして勝負はついたが、YSCCも粘る。
後半アディショナルタイムで距離のある位置から直接フリーキックを得ると、ゴール前で頭ですらされ、ゴール。4−2。
これはYSCCの粘りがなし得たゴール。跳ね返せなかったところに反省点はあるかと思うが、まずは相手の頑張りを褒めるべきゴールと思う。


4−2で試合終了。
勝ったが、しっかり苦しめられた。序盤のプレスや、謎のPK判定次第ではどうなったかわからない。
痛いのは、イエローカードを4人(中澤佑二中村俊輔中町公祐富澤清太郎)が受けてしまったこと。
次の対戦相手は延長戦を経て横浜FCに決まった。平日の夜だが、横浜ダービーマッチで、また警告が出るような激戦が予想される。
何より、一発勝負で不覚を取るようなことは許されない。5年前は5ヶ月越しにリベンジできたが、今度はそうはいかなくなる。休みが取れれば、10月10日は取るつもり。


今日の天皇杯、アップセットが4試合。
コンサドーレ札幌が危惧していた通りAC長野パルセイロPK戦で破れた。
今季J1リーグ20敗して負け慣れてしまったコンサドーレと、JFLで上位をキープしている勝ち慣れたパルセイロで明暗が出てしまった。今の実力ならどっちもJ2リーグにいておかしくないし…。
ヴィッセル神戸SAGAWA SHIGA FCに1−2で延長戦もなく敗戦。ヴァンフォーレ甲府福島ユナイテッドFCPK戦で敗れた。三浦俊也監督がかつて率いたクラブが3つも…。明日は大宮アルディージャが危ない。
さらに、サンフレッチェ広島FC今治に敗れた。3回戦は主のいない広島ビッグアーチで、四国リーグのFC今治がJ2の町田か北九州を迎える。


★きょうの歩数…11731歩


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