苦しんだ末の栄冠

14時から、フジテレビでナビスコカップ決勝・FC東京vs浦和レッズを観戦。
去年の決勝戦は8割は浦和サポーターで占められてたな。
今年はそうでもなさそう。ただ、やっぱり7割近くは赤い人が多く、バックスタンドの中央から右側に、少しずつ青い色がちらほらある印象。
FC東京のサポーターの声はしっかり聞こえる。残念ながら浦和ほどの音量ではなかったが。

試合は、まずFC東京が攻め込む。
浦和の攻撃力を思えば、早いうちに先手を取っておきたいはず。
ただ、少々飛ばし気味にも見える。後半で息切れしてしまっては、ゴール虐殺ショーにもなりかねない不安がよぎる。

前半29分、エメルソンの突破をジャーンが倒してしまい、2枚目のイエローカードで退場!
エメルソンはこれでもかと転がっていたが、えてしてああいう場合って大して強く当たられてないはずなんだよな。
実際、スローで見てみれば軽く当たっている程度。これでカードが出るのは厳しい印象を持つが、抜け出せば決定的だということなんだろう。
ジャーンはこの退場の意味を分かっているのだろう、ショックで泣いているように見えた。

原博実監督は即座に動く。三浦文丈を下げて藤山竜仁を入れ、ジャーンのポジションへ。
フミさんはすでに警告が出ていたし、どのみちどこかで下げるプランだったんだろうな。
妙なもので、1人減ってもあまり差を感じない。結構FC東京がいい攻めをしているな。

後半になると、やはり次第に差が出てくる。
何度決定的なピンチがあっただろうか。ことごとく土肥洋一が防ぎ、戸田光洋までもがカバーリングして、あとわずかなところでゴールを割らせない。
エメルソンに抜け出されてシュートを打たれるが、枠をそれる。まるでジャーンの生霊が守っているかのような神がかりぶり。
後半ロスタイムには、田中達也のヘディングシュートがゴールポストに当たる。なかなかゴールが決まらないことに妙な焦りを感じたか、浦和の選手たちは表情に余裕がなくなっていた。

Vゴール方式の延長戦。
延長後半5分、永井雄一郎に代わり岡野雅行が投入。切り札を切ってきたか。
右サイドからクロスを上げ、エメルソンのヘディングシュート!これも土肥洋一が防ぐ!
こんなシーンは、これまで何度もあった。
早くFC東京Vゴールを決めてしまいたいのだろうが、さすがに石川直宏も自慢のスピードが発揮できていない。疲労もかなりあるはずだ。

延長戦も終了。PK戦で勝負を決める。
FC東京は一人少ない中、よくここまで守りきった。だけど、ここでPK戦を負けたら、守りきった意味がなくなってしまう。
コイントスで先攻後攻を決め、土肥洋一山田暢久の両キャプテンが握手。その時どちらかが強く握ったか、何かにらみながら言い合っていたような…。

先攻はFC東京
1人目2人目を互いに決め、3人目もFC東京がゴール。
浦和の3人目、田中達也が放ったシュートはクロスバー直撃!これで差がついた。
しかし、直後にFC東京が外してしまい、これで差がなくなるかと思ったら、山田暢久のシュートを土肥洋一が足でセーブ!
5人目、FC東京加地亮が決めて、FC東京勝利!
猛攻に耐えて耐えて耐え抜いて、よくやったと思う。あの気迫あふれる守備で死守し続けたことが、ここでやっと報われたね。おめでとう!

準優勝になった浦和は、おごりがあったのではないか。
朝からNACK5では決勝の話一色で、かける曲かける曲First Inpresionsだのヤングマンだの、今日の国立の天気とか…。まぁ、それだけ盛り上がるのはいいことなんだけどね。
問題は、これまで勝ち続けてきて、負ける気がしなかったから今日も大丈夫だろうという慢心が、少なくともサポーターにはあったと思われる。
1年前のように、「また準優勝で終わるのは嫌だ」と思って臨んでいれば、また違ったのかも知れない。

ただ、このおごりはチャンピオンシップにはないだろうからね。逆にこっちがおごらず、下手をすれば3年前の二の轍を踏むという危機感を持って臨むことになるんだろう。
もっとも、その前に面白いように決まっていたシュートが決まらなくなり、ジェフやガンバに大逆転されたりしてね。あわよくば、奇跡の4ステージ連覇も狙いますけど(笑)。

★きょうの歩数…1187歩


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