イビチャ・オシム監督の容態が、夕方に日本サッカー協会から報告された。
現在は小康状態であり、予断を許さない状況に変わりはない。意識がない状態だが、意識がない方がストレスが生じないために、あえて薬で眠らせているのだという。


明日はジェフユナイテッド千葉戦。監督は、病床のイビチャ・オシムの息子、アマル・オシム。そして、千葉の選手のほとんどはイビチャ・オシムによって育てられた、いわゆるオシムチルドレン。きっと、横浜F・マリノスを倒して、病床のイビチャ・オシムへいい報告をしたいところだろう。
だが、こっちは、負けてやる気はまったく持てないな。回復してほしいとは思うが、勝ち点もゴールもやりたくはない。決して好調ではないが、調子は上がってきている。15年ぶりの天皇杯を獲得し、来季へと繋げていきたい。最後に早野宏史監督へ、汚名返上の一つはかなえさせてあげたい。


アマル・オシム監督は、父親であるイビチャ・オシムが倒れた後は寝ずに応対して、それでも金曜日の朝は気丈に姉崎フットパークで監督業をまっとうしている。病床の実父が気になるだろうが、それよりも自らの仕事を果たすために全力できている。きっと選手も、いつになく目の色を変えて試合に臨んでくるだろう。
ならば、それにはこちらも全力でぶつかってやるのが礼儀というもの。屁みたいな勝利では、相手も喜べないだろう。勝ちたかったら、黄色が全力を尽くせばいいだけの話で、こっちがあれこれ考えてやる必要はない。それに、レベルの高い試合をしたほうが日本代表監督に対して、いい報告になる。


明日の蘇我はマスコミがいつになく多くなるかも知れない。
状況が状況だけに、マリノスは悪役とさえ見られるかも知れない。
だが、それがどうした。プロが負けてやろうなんて八百長みたいな考えは持っていないし持つ気はない。選手は心を鬼にして戦うはず。ならば、サポートする立場も心を鬼にして戦ってやろうじゃないか。
仮に複雑な気持ちで応援して、4−0とかで負けたりしたら、マリノスの選手の立場はどうだろう。相手は気合が違う。こっちも相当な意気込みで臨まないと、きっと痛い目を見る。


★きょうの歩数…9994歩


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