帰宅困難者

今日も東京の某所で仕事中。
14時半過ぎ、ゆっくりと揺れた。地震
揺れはゆるやかに大きくなり、ちょっと今まで味わったことのない揺れの大きさ。
職場のビルは耐震がしっかりしていそうで、さすがに身の危険を感じるほどの不安は感じなかった。


揺れは収まり、一旦仕事を再開。しかし、頭が真っ白でなかなか仕事に戻れる気分ではないほど。
震源は東北で、そっちはもっと大きく揺れていたんだろうと思うと不安になる。お台場が火事になっているとも聴く。


しばらくして、もう一度大きな揺れが。今度は茨城が震源らしい。
揺れが収まると、ビルからアナウンスが流れて、「避難してください」との声が。
仕事の進捗を進めたい思いがあるが、後で火災が発生してもいいように、鞄などは持ち出してゆっくり避難。
避難して外に出れば雨。折りたたみの傘を持っていて良かった。
ワンセグをつけてみれば、各局で地震の緊急特番。宮根誠司アナウンサーが見られるかと思ったが、出てこなくなっていたほど。


避難して外で待機していると、このまま解散とのこと。
せっかくだし自宅の様子が気になるし、帰ろうかと思うが、帰れるのかどうか。
鉄道は全線ストップ。JR東日本、首都圏の私鉄各線、すべて。


ひとまず、インターネットカフェに行ってみる。
駅は完全に閉鎖されてしまっている。ここは下手に待つより、落ち着ける場所で情報収集を行うのが賢明と判断。
一度待機して、鉄道が運行を再開するとの情報を得たら帰ろう、そう思った。


3時間近くネットカフェに滞在したが、鉄道が復旧する気配はまったくなし。
このままでは宿泊費がかかる。どうせならタクシー代払って帰ってしまったほうが落ち着くし、気になる自宅の様子も確認できる。
しかし、タクシー乗り場はとんでもない長蛇の列。そしてタクシーが来る気配はまったくない。


歩いて帰るにも11kmはあるし、既に革靴でたくさん歩いていて足が痛い。
バスで神奈川へ行く方法がわからんし、鉄道も相変わらず復旧する見込みがない。


幸い、帰宅困難者を受け入れる施設がある。
駅に近い、大きな専門学校の大ホールで一晩明かすことを決意。
大ホールでは大型のスクリーンにNHKのニュースが投影されていて、みんな真剣に見ていた。


大ホールでニュースを見ながらしばらく座席に腰をかけていると、一部私鉄の運行再開情報が区職員らしき人から呼びかけられる。
デマじゃないことを信じて駅へ行けば、閉じていた駅は開いている。
思いのほか混雑することもなく、無事23:45ごろ帰宅できた。


自宅も燃えたり損傷することはなく、電気も水道も大丈夫。
家へ帰ってこれて、本当に良かった。


★きょうの歩数…12586歩


はてなアンテナに追加する

日本縦断
トリコロールの勇者

↑弊サイトです。