Jリーグディビジョン1第20節 ベガルタ仙台vs横浜F・マリノス

Jリーグディビジョン1第20節、ベガルタ仙台vs横浜F・マリノス
ユアテックスタジアム仙台へ行ってきました。


天気は晴れ。雨などはなく、湿度は高いコンディション。
試合前にはベガルタ仙台側の粋な計らいで、松田直樹への黙祷をやってくれた。2年前はこのユアスタで決勝点を決めて審判か誰かに眼鏡のジェスチャーをして、生意気な印象さえ持たせたかもしれないのに…。本当にありがとうございます。


前半はお互いにチャンスを作りあう展開。仙台は積極的にシュートを放っていった印象。
後半になると、試合が動く。


後半12分、ドゥトラが負傷。
金井貢史がユニフォームに着替え、一度ビブスを着るも、やっぱりドゥトラと交代した。


後半14分、ベガルタ仙台コーナーキック
これをDF内山俊彦がヘディングでファーのゴール右隅に決めて、先制されてしまう。1−0。
今日はどうしても負けたくない試合だが、さすがに相手は序盤から上位にいる強敵。まずは、追いつかないといけない。


後半20分。
マリノスが右サイドから攻め込み、右45度で中村俊輔がボールを受けると、ここからループシュート!GK林卓人の頭上を越し、ゴール!1−1。
きっと松田直樹に捧げたいと思っていたであろうゴール。サブの選手も集まり、喜びを皆で共有する。この強い仲間意識はマツが築いてくれたものだから、なおさら嬉しい。


後半24分、小林祐三のクロスが大きくファーに流れるところに、金井貢史がヘディングシュート!ゴール!1−2。
本来、右サイドバック小林祐三)が上がったら左サイドバック金井貢史)はカウンターに警戒して守備的な位置にいるのがセオリー。しかし、こうなることを予見していたかのように攻め上がり、ゴールを決めてくれた。(リーグ戦初ゴール?)
松田直樹一周忌に捧げる勝利に必要な、逆転ゴールになった。


こうなると、追加点がほしい。仙台サポからブーイングされるマルキーニョスが決めてくれれば最高だった。
縦パスをトラップミスしたボールが仙台ディフェンスの裏に流れ、そこにマルキーニョスが走りこんで決定的な1対1になるが、股抜きを狙ったシュートはGK林卓人が阻止した。


マリノスの攻めはなおも続き、セットプレーの後だったか、中澤佑二が前線の高い位置で攻め込み、相手ボールになっても前線で奪うプレーをした。
まるで、松田直樹が乗り移ったかのようなボンバーのプレー。彼もマツへ、プレーで捧げたいのだという感じがした。


リードしてしばらくすると、マリノスはゆっくり時間を使うプレーをしてきた。
それはそれで勝利を狙うやり方として正しいのだが、マツに「つまんねーよ」って言われるんじゃないかと思えてきて…。それがその後の展開に繋がったかもしれない。


後半42分、ウイルソンが抜け出し、これをDFが倒してしまってPK献上。
飯倉大樹を信じコールしたが、さすがにPKを防ぐのは容易ではなかった。飯倉は左へ飛んだが、キッカーのウイルソンは逆へ蹴りこみ同点。2−2。


5分のアディショナルタイムも互いに勝ち越しゴールを決めることはできず、2−2で試合終了。
勝利を挙げられず、上位との差も詰められず、選手の表情はいいものではなかった。でも、今日の2ゴールや試合内容は悪くなかったと思う。
しいて言うなら、リードしたところでもう少し積極的に攻めつつ時間も有効に使えれば良かったのだろうが、そこは贅沢な要求になってしまうのかもしれない。
マルキーニョスが決定的な1対1を決めそこなったのも残念だが、それは昨年所属した選手に決めさせたくないという林卓人の意地が勝った(まさった)結果なのだと思う。


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