Jリーグディビジョン1第22節 ベガルタ仙台vs横浜F・マリノス

Jリーグディビジョン1第22節、ベガルタ仙台vs横浜F・マリノス
ユアテックスタジアム仙台に行ってきました。


開門して入場すると、スタジアム内に横断幕が貼られていないことに気づく。
少なくとも自分が見える位置に、マリノスのチームや選手を応援する横断幕がない。
先週の差別表現があった件を受けて、自粛を呼び掛けていたらしい。


ゲートフラッグや市販の旗、タオルマフラーは自粛されていない。
自分も旗やタオルマフラーは出して応援。さすがに周囲全員が出していなければ空気を読んで自粛せざるを得ないが。
自粛するのは、再発防止のため「統率した応援を行わない」のだという。そのため、横断幕の他に最前列の大旗や太鼓もない。
太鼓がないのは非常にまずい。オーケストラに指揮者が必要なのと同じで、太鼓があって応援歌のリズムが揃う。太鼓がなくなれば、ずれて応援が揃わなくなる。


そんな中、19時に試合開始。
こんな情けない応援だが、前半18分にコーナーキックから栗原勇蔵がヘディングで先制。0−1。


しかし、前半31分にGK榎本哲也がパンチング処理しきれずボールを奪われると、中央で菅井直樹ががら空きになったゴールに流し込んで同点にされてしまう。1−1。


今日のベガルタ仙台は本調子ではないようにも見える。パスミスでボールをロストしてくれるし、ベガルタ仙台サポーターの声も本来の迫力を感じない。
こっちがいつもと違う応援になっているから、調子でも狂ったかのよう。


同点で迎えた後半アディショナルタイム、またもコーナーキックからゴール!1−2。
決めたのは下平匠。意外とヘディングのうまさに定評があるが、これがマリノスでの初ゴールに。
そして、1−2で試合終了。情けない応援にも関わらず、選手はこの試合を勝ってくれた。


松田直樹が決勝点を決めた以来のベガルタ仙台戦の勝利で、あれから多くのものを失った。
東日本大震災があり、松田直樹が逝去し、そして自らの応援すらも失って、やっと勝てた。
もう失いたくはない。今回の喪失感は、横浜フリューゲルスと合併した時に近いものを感じた。


ちなみに今日、ベガルタ仙台のサポーターはビジターサポーターを拍手で迎えてくれた。
先週の件を受けてブーイングで迎えられるべきだったのだが、寛大な心でベガルタ仙台と対戦する権利を認めてくれたと思うことにした。


あとは、ホーム側の電光掲示板のチーム表記が「仙台」「横浜FM」になってくれていた。2年前は「横浜F」と、横浜フリューゲルスみたいな表記になっていた。それを受けてか、昨年は「ベガルタ」「マリノス」となっていたり。


★きょうの歩数…11795歩


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