最後のVゴール

今日は浦和レッズvs横浜F・マリノスがある。
あいにく、チケットはなく駒場へは足を運ばない。
テレビ中継はテレビ埼玉のみ。自宅から38チャンネルに合わせるも、ほとんど見えず。
そうなると、79.5MHzで聴くしかない。
テレビではコンサドーレ札幌vsサンフレッチェ広島を見つつ、耳ではNACK5駒場の試合中継を聴くことにした。


ラジオからF・マリノスサポーターの応援が聞こえる。
自分が駒場に居合わせられず、選手に対して力になれないのが辛い。
まして、浦和が相手となれば気持ちは特別。1番勝ちたい相手に、1番勝ちたい場所で応援ができないのが非常に残念だ。
浦和サポの応援が聞こえると、なんだか妙に戦う気持ちになってくる。
聴くだけで何もできないが、自分の目つきは戦う目になっていたと思う。
あんなチームにだけは負けられないからな。


いきなりコンサドーレ先制!
大森の折り返しだろうか、最後は小倉が得意の左足で決めた。
広島は、勝たなくては他会場に関係なく降格が決まってしまう。
だが、ここまで土俵際でふんばってきた広島だ。このままで終わるはずはない。


前半42分、やはりサンフレッチェ広島が意地を見せた!
森崎浩司が当たりそこねのようなシュート、これがネットを揺らして同点になった。
前半の札幌ドームは1−1。


気になる他の状況は、柏1−0G大阪、神戸2−0清水。
柏は何度も決定的チャンスを作り、大物ルーキーの宇野沢が決めたようだ。
神戸は播戸の2ゴール、ここのところ当たり外れの大きいエスパルス、今日は外れの日か。いや、神戸の気迫が勝っているのかもな。


駒場は0−0。
前半を聴いている限り、比較的中盤を制しているのか、こちらが優勢に立っているように思えた。


後半開始。
いきなり、サンフレッチェ勝ち越し!
ビジュが広島の選手の足をかけてしまい、PK。
これを久保が確実に決めて、1−2。
さらに、直後の茂木のシュートはゴールネットを揺らさず蹴り出されたものの、ゴールラインを越えたのでゴールイン。
1−3。これでガンバ大阪が逆転すれば、ひっくり返る可能性が出てきた。


そしてキターー( ゜∀゜ )ーー!
ジローのゴールでFマリ先制!ざまみれ駒場
しかし、俺の見てないところで決めるなんて悔しい!


コンサドーレ札幌が1点を返した。
負傷の新居に代わって入った不評の曽田が決めた。
上村が足を滑らせ、曽田がボールをさらって右足で叩きこんだ。
広島としては、1点差では及ばない可能性もある。それは選手も感じているだろう。


一点差どころか、同点になってしまった。
GKとDFの裏に出たボールに、GKとFW相川が飛び込む。
ボールに触れられたのは相川。シュート直後にGK下田と衝突しつつも、3−3の同点にしてみせた。
広島は当然、延長戦というわけにはいかない。神戸が負ければ、という可能性はあるものの、勝ち点3を獲らないと可能性はさらに低くなる。
しかも、このプレーでGK下田が負傷。控えのGK林卓人が入り、広島は危険度がさらに増してきた。


なんとしても勝ち点3を、そんな意地が見せたか、サンフレッチェがまた決めた。
長いフリーキックを、上村が得意の空中戦で競り、触れたかどうかわからないボールはGK佐藤洋平のわきをかすめてゴールの中へ。
これで3−4。もう残り5分を切り、これで勝負あったかに思えた。


ところがところが、これで試合が終わらない。
札幌のスルーパスに相手DFが触れ、これに曽田が反応。
またも右足で叩きこみ、まさかまさかの4−4。
ロスタイムは5分と表示された。広島大ピンチ。


柏は後半に追加点を決め、2−0とガンバを突き放した。
ガンバなら、去年のように二人退場しつつも勝ち越して、目の前の相手をJ2に落とすことがあったが、さすがに2−0からは難しいかな。
神戸は岡野のゴールで3−0とし、神戸の残留は決定的。
広島がこの状況で残るには、終了の笛の前に勝ち越してガンバに逆転してもらうしかない。


柏は試合終了。2−0で、柏の残留が決定。
神戸も試合終了。3−0と、神戸も勝って残留を決めた。
札幌はまだ4−4。終了の笛を待たずして、サンフレッチェ広島のJ2降格が決定してしまった。


駒場も試合終了。ジローのゴールが決勝点となり、0−1で浦和を下した。


遅れて、札幌も終了の笛が鳴った。
試合はVゴール方式の延長戦へ。
きっと、広島から遠路はるばる札幌ドームへ駆けつけた広島サポーターには、携帯電話などで他の結果が伝わってしまったことだろう。
今日の試合で延長戦になったのは、この札幌ドームのみ。
来年からJ1も延長戦が廃止になるため、これがリーグ戦最後の延長戦になった。


この延長戦は、3年前の駒場を彷彿とさせやしないだろうか。
浦和が延長に突入し、勝ち点3がとれなくなって降格決定。
最後に福田正博がVゴールを決めるも、状況を理解していなかった池田学以外は下を向き、場内は葬式のように静まり返る。
奇しくも、その時の浦和の対戦相手がサンフレッチェ広島
あの状況を知るサンフレッチェの選手は、どう思うのだろうか。


降格決定のことは、どうやら選手に伝えたらしい。
どちらもJ2へ落ちる。誰がVゴールを決めようが、点が入らず引き分けようが…。


札幌は左サイドからクロスが入り、これを曽田が今度は得意のヘッドで決め、Vゴール。
リーグ戦史上、最後のVゴールを決めたのは曽田雄志
しかも、これでおそらく自身初のハットトリックも達成。
終わってみれば5−4。お互いに守りで穴はあったろうが、意地のぶつかり合いが見せたスコアと思ってもいいと思う。
Vゴールが決まったと同時に、広島の選手は膝から崩れ落ちた。
はるばる広島から足を運んだサポーターに対して、サンフレッチェイレブンは勝利を見せることができなかった。


サンフレッチェ広島、やはり上村の大怪我と馴れないシーズン途中の監督交代が響いたと思う。
意外にも、広島はJリーグ開幕以降、監督をシーズン途中で切ったり辞任されたのは今年が初。
いつも、多少の成績が振るわなくても長期的スパンで契約満了まで指揮させていた。
これは広島の誇れることだったと思う。


だが、今年途中にガジエフ監督が退任。
新任の監督決定が遅れ、チームを作る時間がないまま来てしまったのが最大の原因だろうと思う。
広島の良さが、皮肉にもこういう結果にしてしまったのか。


辛いね。
自分のサポートするチームじゃないけど、まして広島の土を一度たりとも踏んだことはないけど。
ただし、広島なら1年でJ1に戻る実力があるはず。
J2から意地を見せてもらおうか。中国・四国地方唯一のJなのだから。


もっとも、個人的には札幌と湘南に昇格を期待するが。


そうだ、今節の結果で横浜F・マリノスは年間2位に浮上!
柏がガンバ大阪を下してくれたのと、磐田の両ステージ制覇のおかげでステージ優勝せずに年間2位が決定。
今年の開幕前、カルロス・ゴーン氏が年間3位以内じゃないと、スポンサー契約を打ち切ると公言した。
もし浦和に負けてたら、鹿島が勝ったので4位に落ちるところだった。
ゴーン氏のことだから、本当に打ち切る恐れもあっただろう。危ない危ない。


セカンドステージの順位は6位。賞金は出るんだっけ?


天皇杯、絶対に獲ろう!


★きょうの歩数…2690歩


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