首尾一貫の功罪

いや〜つまんね。学園祭だと。こんな大事な日に。
電器店で観てやろうかと思ったけど、建物の中でラジオが聞こえなくなるのでやめた。
控え室になっている教室で、ニッポン放送の生中継を聴こうか。

今日は、Jリーグセカンドステージ最終戦
横浜F・マリノスジュビロ磐田に勝って、浦和vs鹿島が引き分け以下、ジェフが6点差未満勝利以下なら優勝、ファーストステージも制しているので年間優勝が決まる。

対するジュビロ磐田は、勝てばセカンドステージ優勝となり、引き分けても鹿島アントラーズが4点差以上の勝利をしなければ優勝できる。

鹿島アントラーズは、勝たなければ優勝はない。
勝ってかつジュビロ磐田が負けるか、引き分けて得失点差の勝負に持ち込むか。それを満員の、やたら最終節に強いアウェイの浦和レッズ相手に決めなければいけない。

ジェフ市原は絶望的。最低条件として、6点差以上の勝利。
その上で鹿島アントラーズが引き分け以下で、横浜F・マリノスジュビロ磐田を下す必要がある。現実的ではない。

さらに、J2降格する2チームも今日決まる。
大分トリニータベガルタ仙台京都パープルサンガの3つに降格の可能性があり、J1に残れるのは1チームだけ。
大分と仙台は直接対決。京都は仙台が負けるなどすれば、ガンバ大阪に勝つのを条件に可能性が見えてくる。

ここまで煮詰まった最終節なんて初めてだろう。
ここまで来た横浜F・マリノスには、優勝よりも年間成績1位のために、今日のジュビロ磐田戦を勝利してほしい。
磐田は今1位で勝ち点57、横浜F・マリノスは2位で55。勝てば越えられる。
2ステージ制による、いわくつきの優勝なんて嫌だ。

13:50から、ニッポン放送Jリーグスタジアムを聴いた。
試合開始2分、いきなりグラウに決められて0−1。
やはり、急増3バックが裏目に出たのか。
おそらく、慣れない守備陣のギャップを突かれたのではないかと推測。

前半15分、榎本哲也が退場。グラウがパントキックに足を出したことから、怒ってグラウを押し倒してしまったという。
なにしろ、映像は一切ない状況なのでわからない。こないだの鹿島戦みたく、ちょっと当たって大げさに倒れられてしまったのか?
ゴールキーパーがいなくては、ルール上でも試合が成り立たない。何もまずいことはしてない佐藤由紀彦が下げられ、下川健一がゴールを守る。こんな形で下川の移籍後初出場になるとは…。

この時点で、鹿島は先制点をあげている。さらに追加点の情報も。
前半は0−1で済んだが、後半は立て直すだろうか。望みは薄いが、反撃を期待するしかない。
でも、磐田に勝てたとしても鹿島が勝ちそうな状況。ああ、チャンピオンシップに行くのか…。

後半開始。
後半、ドゥトラコーナーキックマルキーニョスが決めて同点!1−1。
よし!数的不利でも、セットプレーでなら決められるもんな!
そして、この直後に遠藤彰弘に代わって上野良治が入る。

…と、ここで学園祭の撤収作業が。ラジオは切らなくては。
ゴールが決まれば、携帯に知らせてくれるはずだ。

撤収作業が一段落着き、ちょうどその時携帯にメールが来た!
見てみると、後半89分、久保竜彦のゴールで2−1とある!
後半89分ということは、きっとロスタイムだろう。
しばらくして、iモードで調べると2−1試合終了となっている!
やった!これで年間成績トップ!後は、チャンピオンシップで鹿島をやっつければいいんだ、そう思っていたら、なんと浦和2−2鹿島と!
前半を考えて、これは鹿島が勝つだろうと思われたが、なんと同点に追いついている。
そして、埼玉は2−2で試合終了!市原は2点しか取っておらず、横浜F・マリノスの年間優勝が決定!

なんということだ。前半には榎本哲也が退場し、鹿島は2点をリードしていたはずだ。
ロスタイムに久保竜彦が劇的逆転ゴールを決め、ロスタイムにエメルソンが鹿島をつぶす同点ゴールを叩き込み、終わってみれば横浜F・マリノス完全優勝
こんな、こんな嬉しいドラマがあっていいのか。スポーツは筋書きのないドラマなどと言われるが、高橋陽一先生が書いたんじゃないのか。
ドーハの悲劇でサッカーのドラマ性を知り、サッカーファンになって10年。こんな感動を味わわせてくれるなんて。
くそう、なんで自分はスタジアムに行けないんだ!最高の勝利じゃないか!
きっと、これまで大学を休んだりしてきたツケがこうして回ったんだろう。
だから、今年は皆勤賞を取ると決め、そのためにこうしてかけがえのない思い出を逸した。
これは、筆者に対する試練なんだろうか。頑張って多く休みの取れる、優秀な社会人になるしかないよな。
一昨年に降格しかけたクラブがこうして最高の結果を出したんだ。頑張ろう。

悔しいから、天皇杯こそカップを選手が手に収めるその時を見届けよう!
これで燃え尽きたとか言わせないぞ!某所の言葉を借りるが、長いプレシーズンマッチが終わったばかりじゃないか。

このまま新横浜で祝勝会に入れてもらいたいところだったが、試合を見てない奴が加わっても邪魔なだけ。ゴールシーンとか語れないしね。
まっすぐ帰宅して、ビデオで試合を確認。
久保竜彦の必殺ドラゴンヘッドはさすが。きれいなシュートじゃないからこそ、執念が感じられて感動を誘う。
しかも、セレーゾの興奮と鹿島の自滅まで誘うおまけ付き。今日の久保竜彦は、まさに神龍(シェンロン)だな。願い事を叶えてくれたのだし。
哲也は猛省すべし。天皇杯下川健一でいって、榎本哲也はまた初心に帰って頑張ってもらうんだろう。

優勝報告会とかはないのかな?明日は大和に行くし、トリコにも寄ってこよう。

★きょうの歩数…15708歩


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